冬は 仮標(巻き藁)が固い!畳表をくるくる巻いて、水に漬け込んでおくのですが、何しろ水温も低い為、仮標に重さを付けるだけに終わり、夏に比べて軟らかくなりません。ドラム缶に入っている凍った水から巻き藁を引き上げる会員の苦労は如何ばかりかとひたすら感謝しながらの練習です。早く暖かくなってほしいものです。
冬の稽古はそのかちんかちんの仮標との取っ組み合い状態です。この頃の畳表は材質も化学繊維が多く、切り口から糸がぴょんぴょんと飛び出します。そこで本日は戦いの証拠、斬り口を並べてみました。
斬られて累々と横たわる巻き藁たち、ちょっと失敗した斬り口、手本のような斬り口、刀の切れ味を示すような、失敗の結果等々。真剣を扱って行う武道とはこういうことです。失敗も成功も歴然とそこにあり、ごまかしがきかないということ。だから抜刀道は楽しい!!本日筆者も斬り損ないの方が多い一日、斬れなくて斬れなくて仮標がタケノコのようになってしまいました。刀も少し曲がってしまいました。大丈夫!曲がったものは治せる。直してくれる仲間もいる。
この寒い一日の練習が春になって実を結びますように。
やはり本日も、路は果てしなく遠し。